はじめに小規模共済とは
小規模共済とは個人事業主や自営業など小規模な企業、経営者向けの退職金制度で、月額1000円から70000円の範囲で500円刻みで自由に設定することが出来ます。
納付方法は預金口座振替で月払い、半年払い、年払いから選択できます。
掛け金が全額所得控除になり年間最大84万円にもなります。
節税効果があるものの加入期間が20年以下の場合元本割れをしてしまうリスクもあります。
共済金は退職、廃業時に受け取り可能で満期や満額はありません。受取り方は一括、分割、一括と分割の併用ができ一括受け取りの場合は退職所得扱いに、分割受け取りの際は公的年金などの雑所得扱いになり税制のメリットもあります。
低金利の貸付制度
そして本題の低金利の貸付制度があります。掛け金の範囲内で利用でき即日に貸付が可能です。
貸付制度には
- 一般貸付
- 緊急経営安定貸付
- 傷病災害時貸付
- 福祉対応貸付
- 創業転業時・新規事業展開等貸付
- 事業承継貸付
- 廃業準備貸付
こんなにも種類があります。
貸付制度によって金利が変わる
一般貸付
今回は一般貸付制度を利用しました。
借り入れの限度額は納付期間によって変わってきますが掛け金の7~9割で10万円以上2000万円以内の5万円刻みで年利1.5%で借り入れができます。
金融公庫などの融資と違って借り入れたお金の使い道はタブレットで簡単なアンケートがあるが特に事業以外に使ってはいけないという縛りはありませんでした。
貸付期間
借入期間は100万円以下は6カ月、12カ月
105万円~300万円は6カ月、12カ月、24カ月
305万円~500万円は6カ月、12カ月、24カ月、36カ月
505万円以上は6カ月、12カ月、24カ月、36カ月、60カ月と変わってきます
返済方法
借入した商工中金にいって返済をします。
ご償還期日前でも借り換え、返済は可能で最も注意すべき点は返済期間が過ぎると期日の翌日から返済される日までの貸付元金残高に対して年14.6%の延滞利息がかかる事です。
低金利で借り入れてるのに延滞してしまうと本末転倒なのて注意です!!
必要な書類
新規の場合
- 本人確認書類(運転免許書等)
- 印鑑登録証明書(発行から3カ月以内のもの)
- 印鑑(実印)
- 共済契約者である事を証す書類(中小機構からの郵送物で氏名、共済番号の記載があるもの)
- 収入印紙(金額は借入金額によって変わる)
以上の5点セットです。
借り換え
- 本人確認書類(運転免許書等)
- 印鑑登録証明書(発行から3カ月以内のもの)
- 印鑑(実印)
- 共済契約者である事を証す書類(中小機構からの郵送物で氏名、共済番号の記載があるもの)
- 収入印紙(金額は借入金額によって変わる)
- 借り入れた金額に対しての1.5%の現金
借り換えの際は新規の5点セットに加えて、最初に借り入れしたときに払った利息分を払うとまた6カ月なり12カ月と返済を遅らせることが出来ます。
返済
- 返済にかかる資金
- 返済期日到来の案内他、中小機構からの氏名と共済番号が確認できる郵送物
代理人が来店する場合
新規の借り入れは本人が来店しないといけないが、借り換えや返済の場合は代理人でも写真付きの身分証明書があれば上記の書類を持って代わりに手続きができます。
参考・収入印紙
借入金額 | 収入印紙 |
10万円 | 200円 |
15万円から50万円 | 400円 |
55万円から100万円 | 1000円 |
105万円から500万円 | 2000円 |
505万円から1000万円 | 10000円 |
1005万円から2000万円 | 20000円 |
営業時間
9時から15時で12時から13時の間は休業時間。
手続きの内容や混雑状況によって時間がかかる場合があるので14時半を目安に早めの来店が望ましい
今回借り入れ制度を利用した流れ
借り入れをしたときの一連の流れを紹介していきます。
まず初めに小規模共済へ電話すると能登半島の地震の共済の特別処置とかで電話が繋がりにくくなており以前に資料請求などで電話した時はすぐに繋がったので明らかに地震の影響があるのではと実感しました。
ガイダンスに従って番号を数回ポチポチしてからオペレーターに繋ぎますと言われ5分位待つとオペレーターに繋がり『貸付制度を利用したいのですがいくら借り入れができますか?』と聞くと共済番号、名前、住所、生年月日など本人確認をすると貸付出来る金額を教えてくれます。(定期的に送られてくる書類にも貸付限度額の記載があります
次に上記の必要書類5点セット+今後の流れを聞き、近くの商工中金を教えてくれます。
14時までに商工中金の来店の予約を取るようにと言われました。
電話を切りその日は必要な書類を揃えて、翌日の11時頃に商工中金に電話をして来店の予約を取ろうとしたら、予約は必要なく時間内に来店して下さい!!との事でしたので、仕事を切り上げて商工中金に到着したのが11時30分頃。
整理券を取り周りを見渡すと5、6組の人が待合室にいて待っていると番号を呼ばれて職員さんに必要書類5点セットを渡し契約書作成、返済の説明などを聞き30分40分位で借り入れる事が出来ました。
終わりに
最初に貸付制度を知り小規模共済のサイトやYouTubeで調べたりしてるときは、必要な書類を揃えたりまずは小規模共済に電話しなきゃな…って…ためらっていたのですが電話してみると小規模共済の方にしても商工中金の方も丁寧に教えてくれて不安はなくなりました。
何度も見返して勉強した動画です。
商工中金の方は12時過ぎてしまったが嫌な顔ひとつせず笑顔で丁寧に進めてくれました。
小規模共済の貸付制度の良いところは、借り入れたお金の使い道は自由な所です。先ほども言いましたが金融公庫などは事業目的の融資なので私用はダメです。
でも自分が積み立てたお金を1.5%の金利を払って借りるというのは借金になるので、それはどうなの?って賛否ありますが、そのお金をどう使うかは自分次第!!
公庫と違って必要書類が少ないので借入制度を使って事業の運転資金に充てるのもあり、生活防衛資金にするもあり、投資信託を買って運用するのもありだと個人的には思います。
ただ借金しているという事実は忘れないようにします。
簡単に借金なんてしてはいけないのは分かる。
こんな事に脳のリソースを使ってはダメ!!だからお金が貯まらない。貧乏山への道。
どなたかのお役に立てれば幸いです。。。
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